2010年10月19日火曜日

縄文人からのメッセージ!?

東京を離れて下呂温泉にやってきています。
地元の方の案内で現地を視察中。地域の魅力を再発見し、エコツーリズムで地域振興をと考えている地元の皆さんを応援しようとお手伝いさせていただいています。

これから2日半をかけて、下呂市内を色々見てまわる予定ですが、初日の今日はとっても面白い場所に連れて行っていただきました。
それこそ、今はやりのパワースポットらしいです。私も初めて知ってびっくりしました。何やら巨石がごろごろ転がっている場所です。

ここは、下呂市の南に位置する金山地区にある金山巨石群。火山の爆発などで巨石がごろごろっている場所は他にも見たことがありますが、ここはそれともちょっと違うみたい、、、。
岩屋岩陰巨石群、線刻石の巨石群、東の山の巨石群の3つの巨石群の総称ですが、何とここは古代人の太陽観測の痕跡のある場所なんです。

石に刻まれたのは太陽の方向や差し込む形を記したメッセージ?

案内をしてくれた金山巨石群調査員の徳田紫穂さんは、13年前に発見されたこの巨石群をずっと調査し続けて、ようやく解明されたその巨石の意味の一部を熱く語ってくれました。その説明によるとこの巨石の石と石の間から差し込む太陽の光は、夏至、冬至、春分、秋分の日を正確に伝えるばかりか、夏至の60日後の8月20日頃、冬至の60日前の10月23日頃、冬至の60日後の2月20日頃、そして夏至の60日前の4月22日頃をこれまたしっかり教えてくれる太陽光の差し込む場所があるというのです。まさに、ここはギザの三大ピラミッドやアブ・シンベル神殿のように太陽の光によって暦を知る古代エジプト太陽暦と同じような役割を果たしていたようです。

この岩の切れ目の真ん中に太陽が沈む時が冬至

既に10年以上観測を続けているために、撮られたたくさんの写真でそれが現実に起こっていることを証明しています。そして、密かにファンの間ではブームとなって、毎年この時期にここを訪れる人たちが増えているとのことでした。ちょうど今日も、名古屋から日帰りで訪れたカップルが雑誌で紹介されたパワースポットだと聞いて見に来たということでしたが、たまたま徳田さんの説明を聞く機会があって感激していました。

巨石を目の前に古代人の世界にタイムスリップしたような不思議な感覚とともに、古代人がこの暦を知ることで自然からの恵みを受け、自然と一体となって生活してきた知恵に感動を覚えました。人類の自然との営みは遠い昔からこうやってつながってきている、、、、。現代人が忘れかけているそんな自然との深いつながりをもう一度思い出させるためのメッセージでは、、、、そんなことを考えた午後でした。

金山巨石群では、10月23日にもそんな光のドラマを見るチャンスがあるかもしれません。金山巨石群の詳細は、こちら

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