2010年10月25日月曜日

ボランティアプログラム初日は、茅刈りのボランティア

白川郷で実施している日豪環境ボランティアプログラムの初日は、茅刈りのプログラム。
合掌造りが残っている白川郷では、数十年に一度、屋根のふき替えのために大量の茅が必要ですが、最近は合掌造りが激減しているだけでなく、必要な茅自体を地元で賄うこともままならない状態です。
茅を毎年刈ることで確保していた茅は、人口の減少や老齢化によって茅場と言われる茅のための畑の手入れができていません。そのために、茅の確保が難しくなっているのです。

今回は、少なくなっている茅場の手入れと、茅刈りのお手伝いをしました。
地元の茅刈り名人の指導のもと、オオガヤ(すすき)を刈り、それを束ねさらにその束を3つ合わせて茅を立てて干します。その作業を日豪のボランティアが力を合わせて行いました。





日豪のボランティアチーム
これがかつての白川郷の秋の風物詩

2010年10月22日金曜日

白川郷で日豪環境ボランティアプログラム

今日から、世界遺産の白川郷で日豪環境ボランティアプログラムを実施します。

昨晩、オーストラリアからの参加者と国内の参加者と初顔合わせ。まだ、ちょっと緊張した感じもありますが、朝の食事では打ち解けて会話も弾んでいました。
今日から、いよいよ7日間のプログラムが始まります。

4回目の実施となるこのプログラムは、毎年日本国内の様々な地域で環境保全のために活動しているNPOやボランティア団体と協力して国内のボランティアの参加者とオーストラリアから参加するボランティア参加者とが、一緒に汗を流し、時間を共有し、地域の方との交流を通じて環境保全に対しての意識を深め、地域の魅力を体験します。 普通に旅をしては絶対味わうことができない、その土地ならではの魅力を知るプログラムで、オーストラリアからの参加者にも、国内各地からの参加者にも大変好評です。

今回は、白川郷の歴史や文化、暮らしぶりを学び、この土地に必要なボランティア活動を参加者と地域の方が力を合わせて楽しく実施します。さて、どんな1週間になることでしょうか、、、。

そろそろ、朝の集合時間なので、続きはまた。

2010年10月21日木曜日

地元の高校生と地域振興の話し合い in 下呂市

岐阜県下呂市の高校の観光科の先生から突然メールをいただいたのは、今年の夏休みのこと。
春に実施した、訪日エコツアーの様子を新聞で読んで、ぜひ子供たちにその話をして欲しいとのことだった。海外から来る人達に自分たちの地元をもっと楽しんでもらいたい、そのために自分たちでもプランを考えてみたので、実際に海外から来る人達が何を求め、何を感じているか、現場の声を聞きたいとのことだった。

高校生が地元の振興に真剣に取り組もうとしている、、、。こんなに素晴らしいことはない。
さっそく下呂市の観光課にも声をかけて、ぜひこの機会を地元の事業者にも聞いてもらいたいと提案。それが、今回実現した。

昼休みが終わった午後の2時間をこの時間にあててもらう。
地元の高校の観光科の2年生と3年生の代表が、自分たちが考えた下呂を楽しんでもらうツアーの中身について紹介。下呂市の抱えている現状の分析などはなかなかのもの、、、。低下してきている訪問客の数、滞在期間も短く、一人当たりの落とす金額も安価になっている。 下呂市は近隣の高山や白川郷に行く人達の通過地点としての位置づけ、、、、。このままでは、一世を風靡した下呂温泉をはじめ、地域の観光業はどんどん落ち込んでいく、、、。そんな不安の中から新しい観光で外から客を誘致できないか?というのがテーマだ。
その中で彼らが注目したのが、"エコツアー"。 地元の温泉だけではなく自然資源をも活用し、それらを大事に守りながら、地域らしさを体験してもらうツアーを実施してみたいとのことだ。
私が今年の4月にオーストラリアのグループのためにプロデュースした小坂の滝をめぐる旅に興味を持ってくれた。


実際に行われたツアーを作った背景、何を考え、何を求めてこのツアーを作ったか、また地元で案内をしてくれた飛騨小坂の滝200の会の人達が苦労したこと、実際のツアーの客からの反応などについても紹介しながら、海外からの客が求めている日本らしさの体験、そのために地域に望まれることなど、話はかなり幅広く、具体的に進められた。
その後、来年のプログラムについての地元の事業者との話し合いにも高校生の代表4名に参加してもらい、実際に見てもらった。 コースの設定や、安全管理、自然環境でのインタープリテーションの方法、当日のお弁当の中身まで、、、。そして、高校生からの意見も聞いてみた。なかなかユニークなアイディアもたくさん飛び出し、実際にその中のいくつかは来年実施してみようという話に発展した。 地元の事業者や行政にとってもいい刺激になった時間だったようだ。


地域の様々なステーキホルダー(受益者)がそれぞれの立場で話し合いをすることで見えてきた、新しい地域の宝。手ごたえのある貴重な時間をシェアすることができた。

より魅力的な地域づくりは、地域に住む人が自分たちの場所に誇りを持ち大事に思うことがまず第一、 そして地域の宝をみんなで探し出し、それをどうやったら外から訪れる人に伝えることができるかを一緒に考える、外からのアドバイスや支援で気がつくこともある。みんなが力を合わせることで新しい扉が開く。今回のこの取り組みは、地域にとっても、そして新しい地域の担い手にとっても、きっと新しい扉を開くきっかけになる。そんな確信を抱いた。

2010年10月19日火曜日

縄文人からのメッセージ!?

東京を離れて下呂温泉にやってきています。
地元の方の案内で現地を視察中。地域の魅力を再発見し、エコツーリズムで地域振興をと考えている地元の皆さんを応援しようとお手伝いさせていただいています。

これから2日半をかけて、下呂市内を色々見てまわる予定ですが、初日の今日はとっても面白い場所に連れて行っていただきました。
それこそ、今はやりのパワースポットらしいです。私も初めて知ってびっくりしました。何やら巨石がごろごろ転がっている場所です。

ここは、下呂市の南に位置する金山地区にある金山巨石群。火山の爆発などで巨石がごろごろっている場所は他にも見たことがありますが、ここはそれともちょっと違うみたい、、、。
岩屋岩陰巨石群、線刻石の巨石群、東の山の巨石群の3つの巨石群の総称ですが、何とここは古代人の太陽観測の痕跡のある場所なんです。

石に刻まれたのは太陽の方向や差し込む形を記したメッセージ?

案内をしてくれた金山巨石群調査員の徳田紫穂さんは、13年前に発見されたこの巨石群をずっと調査し続けて、ようやく解明されたその巨石の意味の一部を熱く語ってくれました。その説明によるとこの巨石の石と石の間から差し込む太陽の光は、夏至、冬至、春分、秋分の日を正確に伝えるばかりか、夏至の60日後の8月20日頃、冬至の60日前の10月23日頃、冬至の60日後の2月20日頃、そして夏至の60日前の4月22日頃をこれまたしっかり教えてくれる太陽光の差し込む場所があるというのです。まさに、ここはギザの三大ピラミッドやアブ・シンベル神殿のように太陽の光によって暦を知る古代エジプト太陽暦と同じような役割を果たしていたようです。

この岩の切れ目の真ん中に太陽が沈む時が冬至

既に10年以上観測を続けているために、撮られたたくさんの写真でそれが現実に起こっていることを証明しています。そして、密かにファンの間ではブームとなって、毎年この時期にここを訪れる人たちが増えているとのことでした。ちょうど今日も、名古屋から日帰りで訪れたカップルが雑誌で紹介されたパワースポットだと聞いて見に来たということでしたが、たまたま徳田さんの説明を聞く機会があって感激していました。

巨石を目の前に古代人の世界にタイムスリップしたような不思議な感覚とともに、古代人がこの暦を知ることで自然からの恵みを受け、自然と一体となって生活してきた知恵に感動を覚えました。人類の自然との営みは遠い昔からこうやってつながってきている、、、、。現代人が忘れかけているそんな自然との深いつながりをもう一度思い出させるためのメッセージでは、、、、そんなことを考えた午後でした。

金山巨石群では、10月23日にもそんな光のドラマを見るチャンスがあるかもしれません。金山巨石群の詳細は、こちら

2010年10月17日日曜日

はじめてのUstream番組が終わって、、、、。

10月13日(水曜日)にはじめてのUstream番組"エコ旅Wednesday"が何とか無事に終了しました。

何だか、まだ慣れずにお恥ずかしいのですが、録画でもご覧いただけます。
オーストラリアのエコツアーや、ワインの魅力についてご紹介しています。

ワインアドバイザーの廣嵜先生と、ワインコーディネーター奥村氏と

今後も月一回ですが、水曜日の夜9時から1時間、オーストラリアやエコツーリズムに関して、いろいろな話題を提供できたらと思っています。麹町ワールドスタジオ(@kwstudio_)でお会いできれば嬉しいです。ぜひ、Twitterでもご参加ください。

そして、そして番組の中でもご紹介しました10月26日にはクラブオーストラリア主催のオーストラリアワインセミナーを実施しますので、ぜひこちらもご参加ください。詳細は、クラブオーストラリアのHPをご覧ください。

2010年10月10日日曜日

Ustreamに初挑戦!!

ブログもTwitterも初心者で慣れないことばかりですが、機会があってUstreamに挑戦することに、、、。

平日の夜9時から1時間放送している麹町ワールドスタジオの水曜日を月一回だけ担当することになりました。
初回は、10月13日(水曜日)の午後9時からです。私(@pjbrisbane)の担当は、“エコ旅Wednesday"と題して、エコツーリズムの話題とオーストラリアの話題を中心にお届けする予定です。

よかったら水曜日午後9時になったら覗いてみてください。http://http;//www.ustream.tv/channel/kwstudio
Twitterで参加していただければなお、嬉しいです。(#kwstudio)

番組前半はエコツーリズムの話題をお届けします。
初回はやはり、オーストラリアのエコツアー、、、。
エコ大陸オーストラリアと言えるほど、オーストラリアは自然を楽しむ様々なプログラムがあって、それぞれの地域で質の高いツアーや、環境への配慮をうたったエコロッジやエコリゾートなどが数多くあります。
また、そんな宿泊施設やツアー、さらにはガイドまでもそのレベルを客観的に評価するプログラムもありますので、初めての方でも質の高いプログラムを選んで参加したり、宿泊したりすることが可能です。

今回は、そんなエコツアーの楽しみ方を、地球の歩き方の編集長としておなじみの伊藤伸平さんをゲストにお迎えして、色々お話します。伊藤さんに何かご質問があれば、Twitterでご参加ください。
これから、オーストラリアへ行こうとお考えの方はぜひご覧ください。
また、おなじみのフレーザー島のエコツアーの話も飛び出すはずです。

番組の後半では、オーストラリアの楽しみ方をご紹介しますが、初回はまだあまり知られていないオーストラリアワインの魅力についてご紹介します。
このコーナーのゲストには、クラブオーストラリアで一緒に活動している仲間の一人、奥村慎次さん(彼は、旅行会社にお勤めですが、ワイン通が高じてワインコーディネーターになってしまったそう。)と、オーストラリアワインの伝道師、廣嵜明博(ひろさきあきひろ)さんをお迎えします。廣嵜さんは、日本ソムリエ協会認定のワインアドバイザーで2003年、世界ワインコンテスト「ジャパン・ワイン・チャレンジ」で最優秀日本人審査員賞を初めて受賞された方です。
10月26日にクラブオーストラリアが主催するワインセミナーの講師も務めていただいています。
お二人にたっぷり、オーストラリアワインの魅力、楽しみ方を語っていただく予定です。

初めてのUstreamなのでどうなるかわかりませんが、どうぞ皆さんも応援してください。