2008年5月27日火曜日

霧多布とも今日でお別れ

5月26日(月曜日)

浜中町滞在の最後に、地元の禅宗のお寺に伺って座禅体験をしました。 僧侶からお茶の意味や座禅の作法なども教えていただき、慌ただしい一週間の総仕上げに心を落ち着け静かな時間を過ごすことができました。

  





霧多布湿原センターやトラストの皆さん、一週間お世話になりました。







最後にもう一度、みんなで一緒に作った木道を歩きました。





   

いよいよ、霧多布ともお別れ!
涙雨でしょうか、、、、最終日も結局雨降りでしたが、参加者の胸には
共通の目的のために地元の皆さんと一緒に汗を流し力をあわせて作った木道が最高の勲章となりました。そしてこの1週間の思い出は参加者の心にいつまでも残ることでしょう。
そして、霧多布訪れる方たちが、それぞれの季節にこの湿原を私たちが作った木道を歩きながら思いきり楽しんでいただくことを心から願っています。


20日から今日まで日豪環境ボランテイアプログラムについてお届けしました。お付き合いいただきありがとうございました。

2008年5月25日日曜日

今日は地元のお祭り!

霧多布滞在6日目は、地元のお祭りの日です。

オーストラリアからのボランティア参加者も地元の方のご厚意でお祭りの行事にも参加させていただきました。はじめての神事を体験して、少し戸惑いながらも “普通のツアーでは絶対に経験できないことを体験することができて光栄”と語っていました。




お祭りの行事の中には、地元の子供たちによる子供相撲や、お餅まきなどもあって、オーストラリアからの参加者も大いに楽しませていただきました。




楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、今夜が霧多布滞在の最後の夜でもあります。
この一週間、ボランティア活動はじめ、地元の方との様々な交流プログラム、そして地元のたくさんのおいしいものをいただき、新しい友達もそして思い出もたくさんできました。



最後の夜は、地元の漁師の奥様達のグループ、まりん工房の皆さんが番屋で夕食を準備してくださいました。新鮮なホッキ貝や、こまいやいかの炭火焼き、花咲ガニ、それにチャンチャン焼きと地元の食材はどれもおいしく、忘れられない味となりました。


この一週間の滞在を振り返ってみると、オーストラリアからの参加者にとっては、間伐材集めや木道づくり、植樹などのボランティア活動のさわやかな達成感と心地のよい筋肉痛、そしてどこへ行ってもあたたかく迎えてくださった浜中町の皆さんの温かいおもてなしは一生忘れられない素晴らしい日本の思い出になったことでしょう。

浜中町の皆さん、”本当にありがとうございました。”

2008年5月24日土曜日

地元の子供たちと植樹ボランティア

霧多布5日目は地元の子供たちと植樹ボランティア





酪農農家が主体となって牧場の端に植樹をすることで、水際の土壌を固定し、牧場の土の流出を防ぐと共に、緑の回廊を作り地域の生態系を復活させ、さらには牛のげっぷによるCO2の排出を軽減するにも有効です。地元のこれらの活動にオーストラリアからの参加者も加わり、地元の子供たちと一緒になって植樹を行いました。






天気にも恵まれ、集まった子供たちも元気いっぱい、オーストラリアからの参加者と楽しい時間を過ごしました。最後に全員で記念撮影。





またこの地域では、明日が地元の神社のお祭りということもあり、地元の女性陣はお祭りの準備に大忙し、、、。まずは紅白のお餅づくりに参加させてもらいました。




初めて、杵を持ち振り上げると体もぐらぐら、、、。あまりの重さにびっくり。
さっそく、出来上がったばかりのお餅をきなこと海苔をまいていただきました。

明日は、お祭りに参加します。








木道ついに完成!

5月23日(金曜日)

日豪ボランティアチームによる霧多布の木道拡張作業は2日目を迎えました。
いよいよ、ボードを追加して木道を拡張する作業です。






ところどころ痛みの激しい部分は新しい板木に交換する作業も行います。







熟練した地元の漁師の方が、手際よくボードをそれぞれのサイズに切り、拡張する部分を作っていきます。 その作業の後を追いかけるようにボランティアチームが長い釘を打ち込んでいく作業です。




金槌をこれだけ力いっぱい打ち続ける作業も慣れていないために、手にはマメが、、、、。
結局、一日中かかりましたが250mの新生木道”やちぼうず木道”が完成。


自分たちが作った木道を全員で歩きました。
2日間の作業の成果にそれぞれ大満足!




普通の観光では味わえない地元の人と力を合わせての作業
そして自分たちのボランティア作業が、地元のために役に立ったという達成感。

”私たちの作ったこの木道をたくさんの人に使ってもらってこの湿原の素晴らしさをぜひ体感してほしい”と話していました。

湿原には日一日と緑が増えてきています。
この湿原が緑のじゅうたんに変わるのももうすぐです。

明日は、地元の子供たちとの植林活動です。

2008年5月22日木曜日

木道が広くなります。

今日の日豪ボランティアチームの作業は木道整備です。

霧多布湿原センターの前の木道は老朽化のため一部に穴があいたり、また車椅子で移動するには、幅が狭すぎます。


そこで、今回のミッションはこの木道の拡張作業です。

トラストの皆さんが事前に用意してくれた資材を使って、現在の木道の幅を広げます。
朝9時から、作業の手順を聞き、実際に木道の下見をして作業にかかりました。
日豪混成の2チームにわかれて250mの木道の両サイドから作業開始。

最初は、1mほどに切った角材を木道のボードを置くために現在の枕木の横に並べます。


それから角材をつかって本体と接続する作業。
最後にこの上にボードを置くためにボードを等間隔に配置させます。

いずれも単純作業ながら、同じところを何度も行ったり来たりするのでかなり大変ですし、運ぶ資材も結構の重さですから、それを肩に担いでの移動は、普段使わない筋肉を使うので大変な作業です。それでも地元から参加した消防団員や漁師の方、小さな子供連れで参加した方なども交えて楽しい時間を共有しいい汗を流しました。


明日は筋肉痛かも?

それでも、今日の作業でできた枕木にボードが乗ると立派な木道が完成します。
参加者も今日の日差しに日焼けして、とっても満足そうでした。







2008年5月21日水曜日

霧多布にも春の訪れが、、、。

オーストラリアからのボランティア参加者たちと霧多布トラストのメンバーと共同で今日からさっそくボランティア活動がスタートしました。

昨晩までの嵐のような天気が嘘のように晴れ上がり、朝はかなり肌寒かったものの日中になると気温も上がり、最高のボランティア日和でした。


午前中はボランティア活動の現場となる霧多布湿原を長靴を履いてガイドと一緒に歩きました。


春がまだ浅い、霧多布でも水芭蕉をはじめ、春の花が咲き、木々の枝にも芽吹きが始まっています。
霧多布が緑に変わるのは6月になってからとのことで、まだ全体に茶褐色ですがその中にもぽつんぽつんと緑の新芽が見えてきて、水たまりにはたくさんのおたまじゃくしも元気に泳いでいました。
北の大地の東のはずれの霧多布にも遅い春が訪れています。

  

午後は、湿原のすぐ裏山の森の保全活動に汗を流しました。
森の環境を守ることが、つまりは湿原を守ることにもつながります。
森の土がどんどん流れていかないためにも森が健全であることは大事なこと、、、、。
そこで、定期的に森は間伐を行い、その間伐材をつかって湿原の柵やベンチ、木道などを作っています。
今日は、その間伐した木材の運び出しの手伝いをしました。
みんな汗ダクになって大きな枝を手分けして運びだしました。

 

最後にはびっくりするほど森がきれいになり、たくさんの間伐材が集められました。




この森は子供たちの環境教育の場として使用されます。
ここで遊びながら学習する子供たちも安心して飛びまわれる環境になりました。

今日集めた間伐材を使って今度は湿原の柵作りを行います。

2008年5月20日火曜日

湿原ツアー

今日は、オーストラリアからのボランティア参加者と今回の環境ボランテイァプログラムのホスト役である霧多布湿原トラストのスタッフの皆さんとの初顔合わせ。釧路のホテルで落ち合い、いよいよ7日間のボランティアプログラムがスタートしました。

湿原の環境保全のための活動が今回の目的なので、まずはその湿原を知ることからツアープログラムが始まりました。

最初に訪れたのが、釧路湿原。


雨の降る中でしたが、湿原を見渡す展望台から湿原の大きさとその植生などについて、地元のガイドから説明を聞きました。

釧路から霧多布へ向う途中では、2羽のタンチョウヅルを発見!
さっそくの鶴の登場に参加者も大興奮。

そして、目的地の霧多布へ到着。
湿原センターで霧多布湿原とこれからの7日間の日程についてのブリーフィングを受けました。

夜は、地元の皆さんが歓迎会を開いてくれました。
地元のカキを焼いた”焼きガキ”は絶品。漁業と酪農の町、浜中町は海の恵みと酪農からの生産物が豊富な場所です。夕食もそんな地元のおいしい食材が並び、最高のおもてなしでした。

外は大雨と強風で、ごーごーと音を立てていますが、天気予報によると明日からはお天気も回復に向かうとのこと。明日の朝、晴れ渡った空のもと目の前に広がる湿原を見るのが今から楽しみです。
 

2008年5月19日月曜日

明日から環境ボランティアプログラムスタート

釧路に到着。
何と気温は10度ありません。すっかりまた冬に逆戻りしてしまったようです。
でもエゾヤマザクラが、満開!

今年は何度も桜の花を楽しませていただき幸せです。
狭い日本といいながら、こんなに季節が違うのは地域によって多様な自然が楽しめるということでもあり、海外から訪れる人たちにとってはこれも日本の魅力です。

というわけで、明日からスタートする日豪交流・環境ボランティアプログラムに参加する7名がオーストラリアから、ここ釧路で集合しました。
今回の参加者は、既にリタイアしている人も含めて50歳以上の熟年組が5名。
そして20代後半が2名。男性3名、女性4名の皆さんです。

それぞれに日本の旅をボランティア通して体験しようと楽しみにやってきたようです。
自分が訪れる国や地域の環境に何かいいことをしたいという素敵な気持ちを持ってやってきてくれた人達にぜひとも日本の素晴らしい地域を体験してもらいたいと思っています。

お天気がちょっと心配ですが、(現在、小雨が降っており明日も雨の予報)
参加者のひとりいわく、、、。「みんなが一緒だったら雨だって楽しいわ」と。
気持ちもポジティブです。
さあ、明日からいよいよプログラムスタートします。

2008年5月18日日曜日

ブログ再開!

「お久しぶりです。」
と言ってもどのくらいのご無沙汰か、自分でも覚えていないくらい久しぶりです。
言い訳にはなりませんが、移動が多くてついつい書きそびれてしまい何となくそのままになっておりました。
そこで今回は心機一転、また改めてブログをスタートさせることにしました。思いついたときに気ままに書くブログですが、よかったらお付き合いください。

最近は、日本の地域の方と一緒にプログラムを実施することが多くなり、以前に比べて日本に滞在することが多くなりました。
というわけで、なかなかオーストラリアの話題ばかりというわけにはいきませんが、「エコツーリズム」「地域づくり」「人材養成」「体験観光」「訪日観光」「環境ボランティア」など、今プロマークジャパンとしてかかわっていることを中心につれづれなるままに書いていこうと思っております。

最初は、来週5月20日から始まる環境ボランティアのプログラムについてちょっとご紹介します。
ホームページでもご覧いただいた方もいらっしゃると思いますが、オーストラリアの環境ボランティア団体と一緒に日豪交流・環境ボランティアツアーを企画しました。

2006年12月に続いて第二回目の実施となる今回は、7月に洞爺湖サミットも開かれ、世界的にも注目されている北海道が舞台です。

北海道の東南にある霧多布で湿原の保全に取り組んでいるNPO法人霧多布湿原トラストの皆さんと一緒に実施します。

このプログラムは環境ボランティアを通じて地域の方と交流し、地元の自然や文化を学びながら日本を知ってもらうといった環境ボランティア+地域交流=新しい日本版エコツアープログラムとなっています。

今回のプログラムには、オーストラリアから7名のボランティアが参加します。1週間にわたって霧多布で環境ボランティア活動を行います。また国内からもボランティア参加者を募っており、地元の浜中町をはじめ、釧路方面からも参加者が集まる予定で、地元の森林や湿原の保全のために日豪ボランティア参加者が協力して活動することになっています。

続きはまたこのブログでご紹介しますのでお楽しみに、、。